本サイトでは、歩行や入浴、着替えといった日常動作に 介助が必要になったとき、できるだけ自宅で生活を 続けられるよう家庭内で支援することを「うち介護」と 呼んでいます。
うち介護の負担を減らす技術の紹介や、質問・相談のコミュニティ、介護にまつわる情報提供などの コンテンツを通し、日本の介護の未来を明るくして行こうという思いを込めて、本サイトを運営しています。
うち介護のつらくない続け方、賢いやり方の参考として。
同じ境遇の方と相談したり、悩みを共有する場として。
介護情報の集まるポータルサイトとして。
本サイトを通じて、介護に携わる方の負担が少しでも減ることを願っています。
認知症カフェに参加しています。コロナ禍でしばらくお休みが続いたのですが、昨年10月より再開し楽しんでいます。
母の認知症で在宅介護をしていますが、以前私は追い詰められていました。
母とは子供のころから折り合いが悪く、就職とともにすぐに一人暮らしを始めました。父は若くして亡くなりました。
結婚して子供もできてようやく子育てが終わったころ、兄から連絡があり、母がアルツハイマー認知症と診断されたと告げられました。
兄は仕事で海外出張が多くて介護できないとのことで、母の介護を押し付けられてしましました。
施設に預けることも考えたのですが、主人がいいよ、と言ってくれて、母を引き取り在宅介護を始めることとなりました。
母は自分中心で、強引で、わがままで、認知症を患ってから、おとなしくなったものの、過去の思いが忘れられず、介護にも身が入りませんでした。
そんなある日、介護仲間に勧められて社会福祉協議会がやっている認知症カフェに参加することになりました。
介護中のいろんな方と知り合って、それぞれいっぱい悩みを抱えていて、辛いのは私だけじゃないんだと気付かされました。
介護告白タイムがあって、自分の失敗や辛いことを、みんなの前で面白おかしく告白するのですが、ある方など、車椅子のお父様を連れながら、「父の首を締めようとしたことがなんどもあります」とあっけからんと告白。お父様もニコニコ笑っていて、会場も笑いに包まれました。
その方の告白を聞いて、なにかがふっと消えるのがわかりました。私は母の介護に追い詰められていたのです。ノイローゼになっていたようです。
でも悩んでいるのは私だけじゃないと知ったことで肩の力がふっと消えたのでした。
こんど告白タイムの私の番がきたら「母なんで大嫌い。子供の頃から大嫌い」と笑いながら告白しようと思います。
認知症カフェに命を救われたような気がします。こういう取り組みがもっともっと充実すると、介護の精神的な助けにもなると思います。
みなさんも介護で悩みを抱えていたら、お近くの認知症カフェに顔をだしてみたらいかがでしょうか。
長々と失礼しました。
ぜひ認知症カフェをご利用ください。
認知症カフェは地元の地域包括支援センターや社会福祉協議会、また医療機関や福祉関連NPOなどが運営しています。
月に一度開催、というところが多いようです。コロナ禍で中止になる場合も続きましたが、オンライン認知症カフェも増えています。
認知症カフェがどこで運営されているかおわかりにならない方は、地域包括支援センター、社会福祉協議会、役所の福祉課の窓口でご相談ください。
メニューもいろいろです。toshiminkさんがおっしゃられたように、仲間をつくることで、介護の悩みを聞いてもらったり介護の知識を深めたりすることが中心です。専門家の認知症ミニ講座や相談コーナーなども行なっています。
認知症カフェがきっかけで友達ができた、という声もきこえてきます。
介護はとにかく「孤立しないこと」が大切です。一度、気楽に認知症カフェを覗いてみませんか?
妻の介護をしています。男の場合はなかなかそういう仲間になれなくて。コミュニケーション能力不足なんでしょう。女性はすぐに打ち解けていいな、と思います。