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認知症の性欲
生々しい話で失礼します。父の性欲の話です。父は78歳、アルツハイマー症の認知症で要介護度2と診断されています。介護は母が中心となり、私がフォローするようにしています。
私の知るかぎり父は女性関係のことで母ともめたことはなく、女性に対してとてもジェントルマンだったと記憶します。仕事も真面目でつつがなく定年退職を迎えました。
ところがこのところ、母に対して、ものすごくいやらしい行為をしようとしています。人前でも触る、抱きつくは当たり前で、非常に情熱的なセリフを口にします。
夫婦なんだからいいじゃないかと思われるかもしれませんが、母にしたら、ちょっと耐えられない行為です。母に聞くと、若い頃はもっと真面目だったといいます。
母がトイレに入っていると突然ドアを開けてきたり、母の靴のにおいをかいでいるのを見たときにはぎょっとしました。そのほかにも私には言えないけれど、母にいろいろなことを要求しているようです。
この頃は私に対する態度が変わってきました。私のことを母を奪いにきた恋敵とでも思っているようで、母には「あの男に気をつけろ」(もっとひどい表現)と耳打ちしているとのことです。
アルツハイマー型の認知症は、性欲の高ぶりが現れることがあるとお医者様にお聞きしましたが、介護の本を読んでも、性欲に関する記述はほとんどありません。デイサービスの仲間に悪さしたとか、ヘルパーさんに抱きついたとか、の出来事があったとは耳にすることはあります。
まだ家庭内でのことなので、周りの方に迷惑をかけたわけではないのですが(被害者は母ですので)、このままではやがてどうなるかわかりませんし、母も疲れきっています。
もし認知症の性欲に関してご存知のことがあれば教えてください。
ショートステイはいいアイデアですね。気分転換になるし、お母様にとってもいいお休みになるかもしれません。
夫婦の愛という点では間違っていないのですから。
毎日毎日続く父の性欲に、苛立ちをおぼえて、どうにかしなくてはと思っていました。
ショートステイはグッドアイデアです。何かが変わる、いや、変わってほしい。そのきっかけになりそうです。さっそく調べてみます。
そういえば森繁久弥さんが演じた「恍惚の人」の中に、性欲をしめすシーンがあったように記憶します。
あのころは「ボケ老人」「痴呆症」などと呼ばれ、蔑まれていた時代でした。
介護ケアの大きなテーマとして取り組むべきものでしょう。
介護施設の職員をやっている友人によると、とにかく「それはできません」「それは間違っています」「そういうことをしてはいけませんよ」と正しく断り続けるのがコツだそうです。
アルツハイマー症による認知症ではありえる症状だね。なかなか表に出しにくい症状なだけに、介護の方法もあまり提示されていない。今後もっと大きな問題になるだろうね。
介護サービスのひとつ、ショートステイを利用してみたらいかがでしょうか。ショートステイは短期入所生活といわれ、数日間介護施設に入所して日常生活の世話やリクリエーションのサービスを受けるものです。
お父様は数日ですが、奥様と別れて暮らすことになります。奥様が施設に面会にいったとき、これまでとは違った対応になるかもしれません。
お父様にとって愛する人と1日でも会えないのは辛いでしょうが、いまお困りの現状のような行動に変化がでる可能性もあります。
ちょっとしたきっかけを与えることで、関係が変わるかもしれません。
お試しください。