本サイトでは、歩行や入浴、着替えといった日常動作に 介助が必要になったとき、できるだけ自宅で生活を 続けられるよう家庭内で支援することを「うち介護」と 呼んでいます。
うち介護の負担を減らす技術の紹介や、質問・相談のコミュニティ、介護にまつわる情報提供などの コンテンツを通し、日本の介護の未来を明るくして行こうという思いを込めて、本サイトを運営しています。
うち介護のつらくない続け方、賢いやり方の参考として。
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父は食べ物をなんでもはさみで切ります
うちの父は認知症の疑いがあります。介護が必要なほどではなく、普段の生活に支障はありません。食事も家族と同じ物を食べます。ただ最近、咀嚼するのが面倒になったのか、おかずをはさみで切るようになりました。私から見ると食べ物をはさみで切るのはどうかと思いますので、はさみを隠しておくのですが、「おい。はさみ!」と要求し、天ぷらでもカツでもちくわでも餃子でも、自分の食べたい大きさに切って食べます。「お父さん、見苦しいからやめようよ」とは注意するのですが、まったく聞き入れません。
若いころから健啖家でいまでも食欲は旺盛です。それはそれで嬉しいのですが、食べ方があまりにも・・・。このような父にどうアドバイスしたらいいのでしょうか。外での食事にもはさみを持参します。
はさみで切る程度でうろたえていてはいけませんよ。食欲が旺盛なうちが華。逆におしゃれでかっこいい料理用ばさみをプレゼントしたらいかがですか。お父様きっと喜びますよ。
歳をとると誰でも身体の機能は低下してきます。それは認知症であるか否かに関わらずです。お父様は指先の機能が少し低下してお箸が若い頃のように器用に使えなくなったのだと思います。そんなに気にせず好きなようにはさみを使わせてあげてください。食欲があるというのは健康の証。ただし栄養のバランスに気をつけてください。認知症は生活習慣病の一種だと言われていますので。
介護はまだ始まったばかり。気にしない。気にしない。