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宮崎市の交通事故に思う
掲示板の回答にも書きましたが、宮崎市の駅前で起きた交通事故は悲惨でした。加害者は認知症の治療を行っていたお年寄りでした。私も宮崎市に暮らし、母の介護をしていますので、他人事ではありません。
認知症と診断されると、道路交通法では運転免許証の返還が義務付けられていますが、このような事件が起きれば必ず「これでいいのか」という論議が巻き起こってきます。お二人の方が亡くなれれているわけですから、今後このような悲惨な事故をなくすために努力が必要だと感じています。
もしかすると道路交通法が改正され、認知症患者はクルマの運転をしてはならないことを「医者の告知義務」や「介護者の介護責任」として義務付けられる可能性もあります。
同じく介護をする者として、みなさんのご意見をお聞かせください。
事故を起こし、認知症本人に責任能力がないと判断されれば介護人が責任を問われるわけで、クルマの運転は家族にとって非常にリアルな問題だと思います。
以前、JRの線路を徘徊し電車に轢かれて死亡したお年寄りに対し、JRはその家族を相手取って損害賠償訴訟を起こしました。まだ判決はでていないと思いますが、あの事件はひとつの指標となるでしょうね。
認知症の方に一律の運転禁止の処置は、私も反対です。私は義母の介護をしていますが、私も高齢者の仲間入り。クルマ禁止を申し渡されたら、生活ができなくなるかもしれません。認知症の方の中には、家族の介護を受けず、ひとりで、あるいは夫婦で生活している方も多いでしょう。それは厳しいでしょうね。
高速道路の逆走事故。その7割が65歳以上の高齢者で、そのうちの4割が認知症だそうです。認知症の父は70歳でもう運転をしていませんが、介護者がいない高齢者はやはりクルマは必要かも。特に私のような田舎暮らしの場合は。
事故にあわれた方々には深くお悔やみ申し上げます。しかしながら私は一律に認知症の方の運転禁止には絶対反対です。認知症の方は事故を起こす確率が多いから運転禁止というのなら、若者は暴走する確率が高いから運転禁止といえますでしょうか。高齢になれば病院や買い物など、どうしてもクルマに頼らざるをえない状況が多くあります。家族と本人が話し合い、自主的に運転を控えるのがベストではないでしょうか。
いま東京モーターショウが開催されています。水素など新しい動力源と、自動運転が2大テーマです。自動運転は現在でも、自動ブレーキなど一部が実用化されていますが、実はこれ、運転に不安がある高齢者をなんとかしてアシストしようと開発されたもの。それが自動運転の世界的な開発競争に発展したんですね。運転に不安のある高齢者はぜひとも自動ブレーキ装備のクルマに乗っていただきたいものです。
亡くなられた方のご家族にとっては、「なぜ認知症の人がクルマの運転ができるのか」というのが偽らざる気持ちだと思います。父を介護しています。認知症ではありませんが、運転はさせないよう家族で決めました。本人も納得しています。
調べてみたところ確かに運転は禁止されていませんでした。テレビで「運転は禁止されている」との発言があったので鵜呑みにしました。訂正します。
私も認知症の家族を持つ者としてこの事件にはとても関心を持っています。他人事ではありません。家族の方は、クルマで出掛けたことを知らなかったとか、過去にも何度か交通事故を起こしたとか、まだ事件の真相は見えていないようです。
私は脳卒中の後遺症で左マヒが残っていますが、車の運転はしています。左マヒですのでオートマならアクセルもブレーキも問題なく操作でき、ハンドル操作にも支障はありません。一律に運転禁止の法律が施行されるのは私も反対です。