本サイトでは、歩行や入浴、着替えといった日常動作に 介助が必要になったとき、できるだけ自宅で生活を 続けられるよう家庭内で支援することを「うち介護」と 呼んでいます。
うち介護の負担を減らす技術の紹介や、質問・相談のコミュニティ、介護にまつわる情報提供などの コンテンツを通し、日本の介護の未来を明るくして行こうという思いを込めて、本サイトを運営しています。
うち介護のつらくない続け方、賢いやり方の参考として。
同じ境遇の方と相談したり、悩みを共有する場として。
介護情報の集まるポータルサイトとして。
本サイトを通じて、介護に携わる方の負担が少しでも減ることを願っています。
近所のおばさん
うちの家に高齢の両親がいることはご近所の皆さんが知っています。なので歩いていると、時々両親のことについて聞かれます。
ちょうど1年くらい前にご近所のおばさんから聞いたためになる話。「身内だから許せない気持ちになってしまい介護に疲れてしまう」とのことでした。当時、私は一人で何とか頑張ってやろうと思っていたものでしたがその言葉を聞いてから、すぐにヘルパーさんに入ってもらう時間を増やしてもらいました。
身内と他人の匙加減は時々必要ですがこれでかなり楽になりました。次の目標はショートステイですかね。
もう20年ほど前のことだったでしょうか、単発のテレビドラマがありました。視力に障害を持つ少年が普通高校を目指して受験勉強をするという内容でした。その少年の家にボランティアの学生がやってきて、受験勉強の手伝いをします。少年の兄は、その学生に問いかけます。「あなたたちは他人のことに、どうしてそんなに一所懸命になれるの?」。学生は答えます。「他人だからだよ。他人だから面倒になったらいつでも辞められる」。驚く兄に学生は続けます。「でもキミのお母さんは途中で辞めることはできない。僕たちが一所懸命になれるのは一瞬だからさ」。たしか浜木綿子さんが母親役だったような、題名も覚えていませんが、あのテレビドラマを思い出しました。
「身内だから許せない気持ちになっていまい介護に疲れてしまう」・・・この言葉、じんときました。義父の介護をしていて、「なんで私だけがこんなことに」と、正直何度か思ったことがありました。身内だから投げ出せない、そんな風に自分を追いつめていたのかも知れません。おおらかに、おおらかに、お互い気楽にがんばりましょう。
私も介護疲れを癒やそうと、ショートステイを申請することにしました。介護保険サービスはわからないことがいっぱいですが、がんばりましょう。