本サイトでは、歩行や入浴、着替えといった日常動作に 介助が必要になったとき、できるだけ自宅で生活を 続けられるよう家庭内で支援することを「うち介護」と 呼んでいます。
うち介護の負担を減らす技術の紹介や、質問・相談のコミュニティ、介護にまつわる情報提供などの コンテンツを通し、日本の介護の未来を明るくして行こうという思いを込めて、本サイトを運営しています。
うち介護のつらくない続け方、賢いやり方の参考として。
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介護情報の集まるポータルサイトとして。
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大嫌いな母が認知症になった
大嫌いだった母が、認知症になった。
子供の頃は、嫌だと言ってるのに、ピアノだバレエだと習い事をされて、何一つものにならなかった。
こう生きなさい、こう考えなさいと口うるさく言われ続け、クラブ活動までこれをしなさいと言われた。
就職先も決められ、自宅通勤。一人暮らしをしたいと言ったら、正座させられて叱られた。
結婚相手も、第一条件は「同居OKの人」。
本当に口うるさい母だった。
いつか仕返しをしてやる、と怨念のように思ってきたのに、母が認知症になり、要介護となったら、気が抜けた。
あれほど憎んでいた母が、妙に愛おしく、可愛く見えてきた。
「同居OK」の亭主を選んだ時点で、私の負けだったのかもしれないけど、あれほど楽しみにしていた母への復讐が、潰えてしまった。
介護というのは、変な関係だと思う。
義母の介護をしていました。もう亡くなって2年になりますが、本当に介護はヘンな関係ですよね。
義務というと重すぎるし、思いやりというと他人行儀だし、優しさというとそうでもないし、義母の財産狙いというとそれほど金持ちでもないし・・・。
「いやまあ、そんなもんかな」が一番近い心情でしょうかね。
今はいい思い出です。
子どものころ迷惑ばかりかけて育ててもらったんだから、介護の世話はしょうがないかな。でも10年以上介護は嫌だな。