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高齢者のクルマ買い換えのポイント
仲の良い同級生の話です。
同級生の父は今年90才になります。
とても元気で、風景画を描いたり、ゴルフをしたりと、とてもこの年齢にはみえません。認知症もまったくありません。
お医者さんも「奇跡に近い」と呆れるほど。先日など絵画の個展を開催しました。
ただひとつ問題なのは、クルマ。このサイトでも度々話題にあがりますが、高齢者による悲惨な交通事故が後を絶ちません。ただし暮らしているのが田舎なので、クルマは必需品です。
彼の父も真面目一筋、クルマの運転は慎重ですが、いつなんどき何かの拍子に人身事故、という最悪の事態が発生するかもしれません。
「90才で人身事故となったら、最後の最後で最悪の人生になってしまうだろうな」などと、彼とお酒を飲みながらそんな話をしていました。
このたびようやく父を説得し、最新の安全機能充実のクルマの買い換えさせました。
そのときに彼が感じた「高齢者のクルマ買い換えのポイント」を紹介します。
ポイント1
「万が一の場合もうこの町では暮らせなくなる」。いろいろ説得を試みた友人ですが、この言葉が一番効いたとのことです。安住の地を追われ、息子の家族も巻き込むことになる、悲惨な事故の当事者。大げさかもしれませんがこのくらいきつい表現でないと、高齢者は自分は事故は起こさないと信じて買い換えを拒否するそうです。
ポイント2
「同じ車種に買い換える」。高齢者がクルマの買い換えに反対する大きな理由が「いまのクルマに慣れているから」。こんな場合は同じ車種に買い換えるのがおすすめだそうです。同じ車種でも安全機能は数年前より大幅にアップしていいる車種が増えています。「運転感覚も見晴らしも全部いっしょだから」が決め台詞だそうです。
ポイント3
「契約の際は同席する」。基本的に高齢者はメカを信じないため、最新機能をどんどん落としてしまうそうです。「オートライトはいらない。自分で点灯する」「フルオートエアコンはいらない。自分で調整する」という調子だそうです。契約の際には必ず同席して「それは必要だから」「これもオプションで取り付けて」と横から口をはさまないと、買い換える意味がなくなってしまうそうです。
ポイント4
「カーナビはつけない」。高齢者にはカーナビ(テレビなどもってのほか)は危険です。「どうせ遠くへはいかない。決まった場所へ行くだけだから、脇見運転の危険が高まるカーナビは取り付けなかった」とのことです。
以上です。高齢者のクルマの買い換えで、皆さんがお気づきのポイントなどありましたら紹介してください。
万が一人身事故を起こした場合は、たとえ健康で元気であっても、家族に対して90才に運転させていたと批判は免れないでしょう。買い換え成功おめでとう!
おもしろかったです。リアル。